表面利回りの「表面」って?の続きです。
前回、不動産投資やアパート建築の事業性を計るのに、下の例のように「表面利回り」で比べるとわかりやすいという話までしました。
A社表面利回り:10万円(賃料)×10戸×12ヶ月÷1億円(建築費)=12%
B社表面利回り:8万円(賃料)×14戸×12ヶ月÷1.2億円(建築費)=11.2%
これだとA社が良いような気がします。
ところが、、、
それは「賃料」の”確かさ”や「建築費」に”何が含まれるか”などの「比べる条件」がちゃんと同じになっているなら。
特に「建築費」の場合は、建築工事費用の他に設計費用、外構費用、初年度租税公課など、何がどこまで入っているか各社共通の明確な基準があるわけではありません。
ぶっちゃけみんな自分に都合が良い言い方をしている場合が多いです。
そんなわけで「表面」はすなわち「表面的なもの」と捉えておくのが良いと思います。
もうひとつ、「賃料」についても、利回り計算するときは現在時点での相場でしか見ないことが多いですよね。
たいていは新築時の賃料が一番高い。
新築時の利回りは、すなわち最大瞬間風速なわけです。
ところが利回り何%って聞くと、なんとなくずっと定率で収益を得られる気がします。
それが不幸な勘違いの元だったりするのかもしれませんね。
実際には高い賃料を何年にも渡り維持できるものや、中には年月を重ねるごとに賃料が上がっていく物件すらあります。
そういう希少性の高い、本当の意味で安全で確実な事業は、「利回り」という「瞬間最大風速」では正しく計れないのです。
例えば、誰もが使えるけど誰も満足しない商品はすぐ価格勝負になってしまいますが、ターゲットをある程度絞った満足度の高い商品は多少高くてもずっと使い続けてもらえます。
そういう意味では大手の建物だから安心とは必ずしも言えませんね。
その辺のところはまた近いうちに続けてお話ししたいと思います。



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